「結婚したい」と願う気持ちが強いほど、焦りで視野が狭くなっていませんか。
周りの結婚報告、SNSの幸せそうな写真、指輪や式場の話題。
見たくなくても目に入ってきて、「自分だけ取り残されている」と感じてしまう。
「自分はいつ結婚できるのか」と不安な気持ちがますます大きくなってしまいますよね。
真面目で努力家な方ほど、その感覚を真正面から受け止めてしまいます。
そして少しずつ自信を削られていきます。
多くの婚活アドバイスは、どうしても「いかに選ばれるか」「どうすれば結婚できるか」という“ゴール(点)”に偏りがちです。
もちろん、結婚すること自体は大切な目標です。
ただ、そこで視野が「点」だけになると、肝心の問いが置き去りになります。
「結婚した後、その人とどんな日常を積み重ねたいのか」
ここを見失うと、結婚という「点」に到達した瞬間から、迷子になりやすいのです。
恋愛と結婚の決定的な違い

恋愛は、非日常の要素が強いものです。
連絡が来るかどうかでソワソワしたり、会える日が特別に感じたり、相手の新しい一面にときめいたり。
ドキドキは、関係の立ち上がりを強く推進してくれる燃料です。
一方で結婚は、日常の連続です。
朝の眠い時間、仕事で疲れた夜、体調を崩した日、家計の話、親族の行事、生活リズムの違い。
小さな出来事が、365日、何年も重なっていきます。
恋愛のドキドキよりも必要なもの。
それは、もっと地味なもの。
しかしその地味さこそが、うまくいっている証拠だったりします。
そして私はそれを「尊敬」と「安心」だと思っています。
尊敬とは、相手を持ち上げることではありません。
価値観が違う場面で、相手の判断の背景を理解しようとする姿勢です。
自分が不機嫌な時でも、相手の人格を雑に扱わない態度。
約束を守る、嘘をごまかさない、問題が起きた時に逃げずに向き合う。
そういう積み重ねに対して、「この人は信頼できる」と思えることが大事です。
そして安心とは、「この人の前で無理をしなくても、自分が保てる」という感覚です。
結婚生活を続けているとドキドキは減ります。
しかし減っていいのです。
むしろ、減るからこそ見えてくるものがあります。
長い線の上で必要なのは、刺激より“信用”。
これは冷めているのではなく、現実的で賢い選び方です。
11年間の結婚生活から見える真実

私は、お見合いから半年で成婚しました。
スピード婚というと「運が良かっただけ」と言われることもありますが、実感としては少し違います。
決め手は、派手な盛り上がりよりも、「この人となら生活の相談ができる」と思えたことでした。
結婚生活に、毎回ドラマは起きません。
むしろ多くの日は平凡です。
けれど、11年経った今、価値を感じているのはその平凡さです。
例えば、何気ない会話が続くこと。
意見が違っても、人格攻撃にならないこと。
疲れている日に、気持ちを乱暴にぶつけ合わないこと。
これらはどれもSNS映えはしません。
しかしお互いの心を大切にできる関係であることは、生活の土台を安定するために重要です。
結婚式や旅行や記念日は、もちろん素敵です。
ただ、それはあくまで“点”。
もっと大事なのは、その点と点の間を埋める日々だと思っています。
- 日常の機嫌
- 話し合いの姿勢
- 家事やお金の感覚
- 困った時の協力体制
ここが整うと、派手なイベントがなくても、心の底から「満ちている」と感じられるようになります。
私が今、結婚生活の幸せを一言でまとめるなら、「安心があるから、笑える」です。
そしてもう一つ。
婚活をしていると、相手を試したり、駆け引きで優位に立とうとしたり、無理に愛されキャラを演じたりしてしまいがちです。
よく恋愛指南書には駆け引きのススメや男性ウケが書いてあります。
しかし恋愛と婚活は必要なものが異なります。
婚活で必要なのは、「駆け引き」でも「相手に合わせること」でもありません。
結婚生活は大なり小なり問題が起きます。
相手と問題に対して一緒に最適解を探し「協力関係を築ける」ことが重要だと思っています。
あなたが見るべきは、映える未来より、続く未来

あなたが本当に望んでいるのは、SNS映えする結婚式でしょうか。
それとも、10年後、20年後、その先もずっと、穏やかに笑い合える日常でしょうか。
後者を望むなら、婚活の判断軸を少し変える必要があります。
結婚はゴールではなく、生活のスタートです。
だからこそ、相手を見る時は「点(イベント)」ではなく「線(暮らし)」で考えてください。
ときめきがあるかより、尊敬できるか。
安心して話し合えるか。
問題が起きた時に、同じ側に立てる人か。
そして何より、あなた自身の人生軸を大切にしてください。
焦りは、時に自分の人生軸を迷わす感情です。
けれど、あなたは真面目に働き、思考し、自分の生活を築いてきた人ですよね。
その力は、結婚後の日常でこそ輝きます。
「結婚できるか」ではなく、「結婚して幸せでいられるか」という問いを、今日からあなたの中心に置いてみてください。
そうすることで、相手の選び方が変わり始めますよ。

